再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「彼は、自分の意思で愛莉に付き添ってたんだろう。ものすごく心配してるみたいだったしな、自分のせいで愛莉が怪我をしたって落ち込んで。でも……それだけなのか……」


「瑞?」


「俺……仕事中だったとはいえ、お前が怪我したことも知らなかった。知ってからも、同じ場所にいるのにすぐに行ってやれなくて。なのに、彼は……ずっと愛莉の側にいた」


「そんなの仕方ないよ。大変な患者さんをほったらかして私のところにくるようなお医者さん、私は嫌いだよ」


そう言ったら瑞は、とてもつらそうな表情になった。


「俺……彼にやきもちを妬いた。ずっと愛莉の側にいた彼に。お前を支えてくれたのに……そんな風に思うなんて最低だな、俺」


下を向いて、ギュッと目を閉じる瑞。


「そんな……最低なんかじゃないよ。すぐに行ってやりたいって思ってくれたことは、私、すごく嬉しいんだから」
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