再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
賢人君も、その1人だ。
今どきの可愛い系イケメンで、シュッとした小顔にメガネをかけている。オシャレなメガネの奥の瞳は、夢や希望に満ち溢れているかのように、いつもキラキラ輝いてみえる。
まつげが長くてぱっちり二重だから、ちょっと中性的な雰囲気もある……かな。
髪型はナチュラルマッシュのパーマスタイル。ふわっとシャンプーの香りがして、とても爽やかな「メガネ男子」だ。


この何とも愛嬌のある素敵な見た目のうえに、優しくて性格も良いから、必然的に女子社員みんなからモテモテで。
誰とでも話を合わせることができる賢人君、私もつい弟みたいに接してしまってる。きっと、賢人君も私を姉みたいに頼ってくれてると思う。


店員みんなで切磋琢磨できるこの働きやすい環境に身を置けて、私はとても感謝してる。


「愛莉さん」


その声に振り向くと、キラキラオーラをまとった賢人君が立っていた。
センスの良いメガネを何本か持ってるんだろう、どれをかけていてもすごく良く似合っている。


「あ、ごめん、何?」


すみません、これって、こんな感じで合ってますか?」


賢人君は、私からたくさんのことを学ぼうとしてくれ、よく質問してくれる。
こんな私を先輩として見てくれてるんだから、キチンと応えなきゃと思う。もっとしっかり勉強して、賢人君と一緒に成長したい。


疲れてるなんて、言ってる場合じゃないよね。
私は、いろいろなことに負けそうになる自分に喝を入れた。
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