再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「悪いけど、これから先、小川先生と結婚することはない。そんな未来は絶対に来ない」


「そんな断言しないでよ。未来なんて誰にもわからないのよ。あの人、見た目だって、身分だってあなたとは釣り合わないじゃない」


「そんなものは関係ない。それに、見た目でいえば、十分彼女は魅力的だ。俺には……もったいないくらいに」


「嘘でしょ? 瑞先生の美的感覚を疑うわ」


「俺の女性を見る感覚はまともだ。うやむやにしたくないから、ハッキリと言う。俺は、愛莉と結婚する。誰が何と言おうが。だから、君には……俺なんかより、もっと立派な人を見つけてほしい」


「そんなの嫌よ! 他の人なんて。私は、瑞先生が好きなのに。親が病院を経営してる者同士、わかり合えるはずよ。この世界がそんな甘いものじゃないことくらい、瑞先生ならわかるでしょ?」
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