再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「みさとはダンス部だったよな。今もダンスしてるの?」


うちの高校のダンス部は有名だった
コンクールで何度も入賞してたよな。


「大学に入ってからはたまに踊るくらい。モデルになりたくて、洋服とかメイクとか……いっぱい勉強した。私はそういうことに時間を費やしたかな」


「そっか、頑張ったんだな。僕は高校も大学も行きながらずっとバイトばっかだったから」


ファミレス、コンビニ、いろいろやった……
近くの花屋でバイトもしたし。


「どうして部活とか……しなかったの? 賢人はスポーツも得意だったのに」


「いつか将来、店をするにはお金が必要だろ? 大学の奨学金も返さないといけないし。あんまり親に迷惑かけたくないから」


「高校時代から花屋をやるって決めてたの?」


「うん、まあ。小学生の時、怪我して入院したことがあってさ。その時に誰かがくれた花をお母さんが花瓶に飾ってくれて。その花、とても綺麗だったんだ」


「小学生の時から花に興味があったんだね」
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