再会は魔法のような時を刻む～イケメンドクターの溺愛診察～【リニューアル版】

「……みさと。お前はすごいよ。世界で活躍するモデルになれるかも知れないな。応援する、絶対に。だけど……僕にはずっと想ってる人がいるから。せっかく言ってくれたから、僕も正直に言う。今、一緒に働いてる先輩のことが好きなんだ。だから、ごめん。みさとの気持ちには応えられない。時間があればもっとゆっくり丁寧に言いたかったけど、出発、明日……だもんな。向こうで、体に気をつけて頑張ってほしい」


「賢人……あ、ありがとう。ちゃんとフッてくれてすっきりした！ 言えて良かったよ。向こうで恋人でも作ろうかなぁ、私、結構モテるんだからね」


「だろうな、みさとは美人だから」


「……やだ、賢人……そんなこと言われたら……嬉しくなるよ」


少し目に涙を溜めているみさと。
正直、とても心が痛む。
みさとは大事な……友達だから。


「……頑張って、僕にはそれしか言えない」


「うん、美人だなんて初めて言ってくれたよね。私はそれだけで頑張れる。だけど、本当に頑張らないといけないのは賢人だよ」


「え？」


「賢人のことだから、まだ告白してないんでしょ？ 先輩だからとか遠慮してたら誰かに取られちゃうよ。ちゃんと告白して、気持ち伝えないと。私みたいに何年も片思いしなくちゃいけなくなるよ」