再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「すみません……交代したのは、やっぱり……僕のせいで……」


そうだよね、そうなるよね。
ごめん、賢人君。


違うんだ……


もちろん、体が完全じゃないっていうのは本当だけど、私、小川総合病院に行くのがまだ怖いから。


「お願い、賢人君。それだけはもう気にしないで。本当に……私のわがままなの。賢人君は優しいから気にしちゃうかも知れないけど……お願い」


少し、冷たい言い方になってしまったよね。
ごめん、許して……


「わかりました。本当にすみません。じゃあ、病院は今日から鈴木さんと行きますね。あの、愛莉さん。昼休みなんですけど、良かったら、僕にちょっと時間もらえませんか? 久しぶりに一緒にお昼食べたいです」


「あ、うん、もちろんいいよ」


「良かったです。今日はお弁当ですか?」


「ううん。今日は近くのランチに行こうと思ってたから。ねえ、賢人君、何か……相談とかあるのかな?」
< 173 / 267 >

この作品をシェア

pagetop