再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
賢人君の顔を見てたら、なぜか上手く伝えられない。


「愛莉さんには、好きな人、いるんですか?」


ストレートに聞かれ、ハッとした。
逃げてちゃいけない、やっぱりちゃんと言わなきゃダメだよね。


「ごめん、賢人君。私、今は、彼氏はいない。でも、いろいろこれから先のことを考えたい人はいるの」


「それって、菅原先生ですか?」


え……


「賢人君、あの……」


「やっぱりそうですよね」


まだ何も言ってないのに、どうして瑞の名前が出たんだろう?


「彼は、私の……」


「幼なじみですよね。でも、菅原先生は、愛莉さんのことをただの幼なじみだなんて思ってないですよね」


「どうしてそんなこと……?」


「わかりますよ。先生が愛莉さんを見る目が、僕が愛莉さんを見る目と同じだから」


「私を見る目?」


「はい。愛しい人を……ただ愛おしく見つめる。好きなら当たり前のことですけど」
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