再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
お父様にはもう頼まない。
私が自分で何とかするから。
何か良い手はない?
お父様も、瑞先生もダメなら……
直接、あの女に言えばいいんじゃないの?


私は、いてもたってもいられなくて、すぐに花屋に電話をかけた。
あの女が出て、今夜話たいことがあるからと携帯番号を聞き出した。


***


夜になり、私は自分の部屋から電話をかけた。


『こんばんは。小川先生、どうされたんですか?』


嫌な声。
かわいこぶった、癇に障る声だ。


「あなたに話したいことがあるの」


『菅原先生のこと……って仰ってましたよね。何でしょうか?』


「あなた、瑞先生のことをどう思ってるの?」


回りくどいのは嫌、私は単刀直入に聞いた。


『どう……って、瑞は私の幼なじみで……』


「そんなことは百も承知よ。幼なじみのくせに、瑞先生を誘惑するなんて、あなた、どういうつもり?」


『え? 小川先生……それはどういうことですか?』


「はぁ? とぼけるつもり?」
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