再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
根性の悪い女。
何か変な手を使って誘惑しない限り、瑞先生があの子を好きになるはずがない。
いったいどうやったの?


『あの……急にどうしたんですか? 小川先生の仰ってる意味がわかりません』


電話の向こうで焦ってるのがわかる。


「瑞先生はね、あなたと違ってとても優秀なの。うちの病院で、これから活躍していく超一流の人間、エリートなの。そんな人が、もし、何かの間違いで、あなたみたいな下級の人と付き合うことにでもなったら……瑞先生の信頼や人気はガタ落ち。そのせいで、小川総合病院まで評判が悪くなるわ」


『……』


黙ってる、あまりにも正論を語られて落ち込んだ?
私を怒らせたバツよ。
いい気味だわ。


『すみません。今日は、瑞のことでとても大切なお話があると言われたので携帯番号を教えましたけど、そんなお話でしたら……もう切りますね』


「ちょっと待ちなさいよ! 逃げるの? 身分をわきまえないで瑞先生に近づいておいて、私と向き合わないなんて卑怯よ。私に勝てるの、あなた?」
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