再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「今と変わらないんですね……」


俺は、その言葉にうなづいた。


「あいつは、何も変わらない。ただ……とても大人になった」


大人になる――
それは当たり前のことだけど、そこには、俺なりの愛莉へのいろんな思いがこもっていた。


「大人に……って、どんな風に……ですか?」


聞いてはいけないけど聞きたい、そんな感じを受ける質問だった。


「それは秘密だな……でも、久しぶりに愛莉に再会した時は本当にドキドキした」


あの時は、自分でも信じられないくらい気持ちが高ぶってしまって、それを気づかれないようにするのに必死に平静を装った。
恋焦がれながらも、別れることになった想い人との運命的な再会に……
俺は、信じられない程、胸が熱くなったのを覚えてる。


でも……
「ドキドキした」なんて、どうしてわざわざ山下君に話してしまったんだろう?
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