再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「お願い……私をいっぱい愛して……あなたしか見えなくしてほしい」


「その望みを叶えるのは――とても簡単だ」


全裸になった2人。
瑞の滑らかで繊細な彫刻のような体が……
私には、恐ろしい程、豊麗に見えた。


顔も体も、何もかも、全てが完璧で……


「綺麗な顔……」


「綺麗なのは愛莉だ。それに、この艶めかしい体……俺はいつだってこの体に触れたくて仕方ない」


「嬉しい……」


「好きだよ、愛莉」


「今のその笑顔、可愛い」


私がそう言ったら、瑞は顔を赤らめた。
たまらないよ、その素敵な笑顔……
本当に大好き。


願わくば……
他の誰にもこの笑顔は見せないでほしい。
私だけの「特別な笑顔」にしてほしい。


私達は、夜中を回っても、抱き合うことを止めなかった。
私は……
もう、瑞としかできない体になった。
この先ずっと、瑞に全てを捧げると誓う。


約束通り、簡単に――
私は瑞の色に染められた。


官能的な一夜は終わりを迎え、2人共クタクタになり、ベッドに倒れ込んだ。
裸のまま、包むように抱きしめられ、瑞は私を離さなかった。
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