再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
私は、その腕にしっかりと守られてる気がした。


幼なじみだった頃のことを思い出すと、こんな美しい肉体に抱かれたことが、やっぱり恥ずかしい。
だけど……
もう、子どもの頃からの「幼なじみ」という縛りを払拭したかった。


だって私はもう……
大人の女なんだから。


自信はまだ持てないけど、それでも、瑞に愛されてることをちゃんと信じたい。
瑞が私を愛してくれてる限りは……
このままずっと一緒にいたいと、心の底から思った。


「愛莉、俺達は恋人同士だ。これからは本当に隠し事は無しにしよう。俺も、ちゃんと言う」


「えっ? 何か……あったの?」


「この前、小川先生に告白された。もちろん、愛莉が好きだからって断った。だから何も気にするな。いいな」


「そうなんだ……小川先生に……う、うん、わかった。私は瑞を信じたい」


そっか……
だからあんな電話があったんだ。


「ああ、信じてくれ。これから先は、何があっても俺を信じろ。俺は、お前だけを見てるから。悲しませるようなことは断じてしない」
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