再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
瑞?
ちょっと、ソワソワしてる?


「どうかした?」


「愛莉、お前に渡したいものがある」


「え、何?」


さっき指輪はもらったのに……
瑞は、隣の部屋に何かを取りにいき、すぐに戻った。


「はい、これ」


「嘘……本当に?」


私の前に差し出されたのは、綺麗にラッピングされた赤い薔薇の花束だった。


「ずっと車のトランクに入れてた」


恥ずかしそうにネタばらしをする瑞。
年上の男性が唇を噛んで照れてる顔、ギャップでとっても可愛い。


私は、その花束を受け取って、思わず薔薇の数を数えた。
ちょうど11本――


「こんなことするなんて、ズルいよ……」


「言ってたよな、11本の薔薇の花言葉」


「えっ……私、そんなこと瑞に話したかな? もしかして、それも覚えてたの?」


「ああ。 難しい花の名前以外は、何だってちゃんと覚えてる」
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