再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
もちろん、小川先生には、そのことでまたいろいろ言われたみたいだったけど、もう何も気にしないようにしていた。


瑞が病院を辞めてすぐに、私達は鎌倉の新居に移った。
そのタイミングで私も「ラ・フルール」を辞めることになった。店長はじめ、お世話になった人達との別れは寂しかったけど、新しい未来に希望も湧いていた。


「愛莉さん。今まで本当にありがとうございました。お世話になりました」


賢人君は、私が去る前、最後に言葉をかけてくれた。


『私こそ、本当にありがとう。賢人君と一緒にいろいろ学べて、頑張ってこれて、すごく楽しかったよ』


『はい、僕も。あれから何も言いませんでしたけど、やっぱり、今でも愛莉さんのことが好きです。諦めが悪いって怒られるかも知れませんけど、僕は……心からあなたが好きだったから』
< 241 / 267 >

この作品をシェア

pagetop