再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「寒くない?」


秋の風、ちょっと寒いけど……


「うん、大丈夫だよ」


私の気持ちがわかったのかな?
瑞は、上着を1枚脱いで肩にかけてくれた。


「ありがとう。でも瑞が風邪引いちゃうよ」


「そうなったら、またお前に風邪を移してしまうな」


「そうだね……そしたら、私達、2人とも優希に治してもらわなきゃね」


「頼もしい息子だな。優希なら、必ず立派な医師になれる。だけど、愛莉の風邪は……それだけは、優希じゃなくて俺が治す。そう約束しただろ?」


「……うん、そうだね。いつも私は瑞に治してもらってる」


初めて診察してもらって、聴診器を胸に当てられた、あの時のドキドキは……
きっと、一生忘れない。


「これからもずっと、俺の命が尽きるその瞬間まで、俺はお前を守り続ける」


瑞……


「嫌だよ。命が尽きるなんて……そんな寂しいこと言わないで」


本当に泣きそうになる。
瑞のいない未来なんて……
絶対に、嫌だ。
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