再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「あ、ああ、すまない」


そうつぶやいて、瑞は診察用のゆったりとした椅子に腰を下ろした。


「よ、よろしくお願いします」


「ああ」


ぎこちない挨拶に何かを察し、「もしかして、お2人はお知り合いですか?」と、年配の看護師さんが私達を交互に見ながら聞いた。


「彼女は私の幼なじみなんだ。この間、たまたま久しぶりに出会ってね」


瑞……
やっぱり、お医者さんになってたんだ。


数日前に再会して、そしてまた、こんなところで出会うなんて……
あの時の衝撃もすごかったけど、瑞がお医者さんになって、しかもこんな近くの病院にいることに、改めて驚かされた。


それにしても……
白衣がこんなに似合うお医者さん、私は未だかつて見たことがない。眩しいくらいにカッコよくて、風邪を引いて微熱があるのに、さらにもっと体温が上がりそうだ。
< 25 / 267 >

この作品をシェア

pagetop