再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
ええい! もう、どうにでもなれ!!
私は、ギュッと目をつぶった。


聴診器が、心臓を捉える。
しばらくその音を聞いてる瑞。
この心音は異常だよね、でもどうしようもないんだよ。あまりに照れくさくて、すぐ目の前にある瑞の顔が見れない。


「息を吸って……吐いて……」


そう言いながら、ゆっくりと聴診器を動かして確認していく。
肌に当たる冷たい感触。
胸の形を知られてしまわないかとか、そんな馬鹿なことを考えてしまう。瑞はお医者さんなんだから、いちいちそんなことを考えて診察してるわけないのに。


私、おかしいよ、普段なら絶対思わないことなのに……本当にどうかしてる。
いろいろな思いが頭の中を駆け巡り、余計に加速していく胸の高鳴り。


もう……ダメだ、全部聞かれた……


「はい、いいよ」
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