再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「それは大袈裟ですよ。でも、愛莉さんは坂井先生みたいな感じの男性が好きなのかなって……」


「えっ、いや……好きとかそういうんじゃなくて、素敵な人だとは思うけど……」


急に言われてどう答えればいいか迷った。


「やっぱり、女性は、男らしい男性に惹かれるだろうし、坂井先生……うらやましいです」


「だけど、みんながみんな、坂井先生みたいなタイプが好きなわけじゃないし、賢人君みたいなタイプが好きな女性もたくさんいると思うよ。実際、賢人君のファンはいっぱいいるしね」


「ファンなんていませんよ。僕は……愛莉さんに認めてもらいたいです。いろんな意味で……」


「えっ?」


「あっ、いやいや、何でもないです。すみません、つまらないこと言いました。さあ、仕事しましょう」


賢人君は、慌てて手を動かし始めた。


「あ、うん。そうだね」
< 39 / 267 >

この作品をシェア

pagetop