再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
2人とも黙って、ちょっと調子が狂う。
この気まずい空気、いったい何なんだろう?
私って、こういう時に何を言えばいいのかわからなくて困る。
とにかくこんなことで動揺してる場合じゃない、仕事しなきゃ。


私達は、しばらく花を飾ることに集中して、最後に内科の方に向かった。さっきまでいた患者さんもいなくなり、フロアは静かだった。
そこでも2人で作業をして、だいたい終わりかけた頃、少し離れたところから声が聞こえた。


この色気のある甘い声……
間違いない、瑞だ。
声だけなのに、なぜだかドキッとする。


振り返ると、内科の診察室の前辺りに瑞が立っていた。
ここからでもそのイケメンオーラがはっきりと確認できる。白衣姿が嘘みたいに眩しくて、鼓動がさらに激しくなった。
会うのは今日で3回目なのに、いったいいつになったらあの「顔」に慣れるの?
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