再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
そのご婦人は、頬を赤くして、まるで乙女のように目をキラキラ輝かせてる。
そうだよね、いくつになってもこんなに素敵な人に優しくされたら、嬉しくてドキドキしちゃう気持ち、すごくよくわかる。


手を振りながら、嬉しそうに病室に戻っていくその背中を見送った後、瑞はすぐに私達のところに来てくれた。


「愛莉、あれから体調はどう?」


1番最初に出た言葉……私の体のことを心配してくれてるんだって思えて、すごく有難かった。
もちろん、お医者さんとして当たり前のことなんだけどね。


「あ、うん、大丈夫。もうすっかり良くなったよ。あの時はありがとう」


「それなら良かった。看護師から、お前が花屋で働いてて、時々ここの花を飾りに来てると聞いたんだ。驚いたよ」


「うん。私もすごくびっくりした。瑞がお医者さんになって、ここで働き始めたってわかって。あ、ごめん、紹介するね。こちらは、うちの店の山下 賢人君。賢人君、この人は……私の幼なじみで、この病院の内科の菅原 瑞先生」
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