再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「えっ、幼なじみなんですか?」


「う、うん。そうなの」


「はじめまして、山下さん。愛莉がお世話になってます」


お世話になってますって……家族じゃないんだから。


「あ、すみません。ご挨拶が遅れました。山下 賢人です。こちらこそよろしくお願いします」


瑞が笑顔でうなづく。


「愛莉……ちょっといいか」


「えっ、あ、うん」


瑞は、私の背中を軽く押して、賢人君から少し離れたところに連れていった。
背中に瑞の手のぬくもりを感じる……


「仕事中、悪い。愛莉の連絡先、教えて」


「れ、連絡先?!」


突然、そう言われてどぎまぎした。


「聞いてなかったから」


そ、そうだよね。
数年間、お互いずっと知らなかったんだもんね。


「あ、うん、いいよ」
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