再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「いいのよ、瑞先生の後で。それについて意見交換がしたいから、また時間を作ってね。あと、この前の……」


それから2人は、ほんの少しだけ、すごく難しい話を続けた。医学用語ばかりで全然わからない。
当たり前だけど、お医者さん同士の会話は1ミリも理解できない。


小川先生は、きっと瑞の隣にいる私のことなんて全く視界に入ってないんだろう。


「すまない。今、この人と話してて。その件については後にしてもらえないか?」


瑞は、話すことを止めない小川先生の言葉を遮った。私に気を遣ってくれたんだろうけど、仕事に関する大切なことだと思うと、私の方が申し訳なく感じた。


「あら、ごめんなさい。えっと……あなた、いつもの花屋さんよね? 瑞先生のお知り合いなの?」


瑞と話してる時より、ずいぶん言葉にトゲがある。目付きも急にキツくなって、まるで力の無い小動物が、強くて賢い動物に威嚇されてるようだった。
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