再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「えっ」


驚きが思わず声になる。


あの時、私を診察してくれた瑞の顔。
瞳が……すごく綺麗だった。じっと私を見てくれて、恥ずかしくてドキドキした。


今、何してるのかな……


もう夜の10時を回ってるから、さすがにマンションに戻ってるよね。
私は、カーテンを少しだけ開けてみた。瑞の部屋の明かりがついているのかは、角度的にここからはわからない。もちろん、向こうからも私の部屋は見えない。


どうしたんだろ……
無性に……瑞に会いたい。


そう思った時、突然、スマホの着信音が鳴った。
驚いて、瞬時にカーテンを閉める。
テーブルの上の光る画面を、私は恐る恐る覗き込んだ。


『菅原 瑞』


嘘!!


マンションを見てたのがバレたのかな?
まさか、そんなはずないよね。


どうしよう……とにかく、落ち着いて、落ち着いて。


私はスマホを持ち上げ、着信ボタンに指を伸ばし、そして、触れた。


「は、はい……」


『あ、ごめん。こんな遅い時間に』
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