再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「ううん、大丈夫。まだ起きてるから」


瑞の声が……
直接、私の耳に届く。
この声の先に、瑞がいる。
そう思ったら、急に胸が熱くなった。


『愛莉……』


「ん?」


『今度、デートしよう』


えっ?
え、えええぇぇ!!!
今、な、な、な、何て言った?!
サラッと「デートしよう」って言った?!
予想もしてなかった言葉に、思わずスマホを落としそうになる。


『……愛莉? 愛莉、聞いてる?』


瑞の冷静な問いかけに、1人で慌ててる自分に赤面する。


「う、うん。聞いてるけど、デートって……ど、どういうこと?」


『どういうことって、2人でどこかに遊びに行く、それがデート』


い、いや、そんなことはわかってるんだけど。
このやり取り、かなり理解に苦しむ。


でも……
勝手に心臓がドキドキして、変な気持ちになる。
それに伴ってどんどん脈も早くなっていくし。
これって、いったい何なの?
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