再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
『なら、2人でどっか遊びに行こう』


これは現実?
そんなこと瑞に言われるなんて、正直、思ってもみなかった。
ものすごく甘い声で誘われて、胸がキュンとする。一瞬にして体中が火照るのを感じた。


瑞は、今の私の寂しい気持ちを全部わかってくれてるの?
そんなはず……ないよね。


「……」


『どうした? 嫌なのか?』


「う……ううん、あ、ありがとう」


つい瑞の誘いを受けてしまった。
本当に……良かったのかな?
デートだなんて、私達は付き合ってるわけじゃないのに。


『決まり。どこか行きたいとこある?』


「あっ、うーん、私は……どこでもいいよ。瑞は?」


『じゃあ、プールにしよう。屋内プール』


嘘っ、プ、プール?! 本気で言ってる?
私は、突然の「デート」と「プール」のワードに、かなり動揺してる。


「さすがにプールはちょっと……」
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