再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
背が高くて足も長いから、やっぱりどうやってもモデルみたいに見えて、瑞のいるその場所だけがまるで別世界のように思えた。


隣で歩く私の身にもなってほしいよ……


昔は、瑞をオシャレだなんて思ったことは一度もなかった。なのに、今は見た目が何から何まで変わってしまって……
目の前のこの人は、幼なじみの瑞だとわかってるのに、私の心臓は……またドキドキし始める。


とりあえず、深呼吸して冷静にならなきゃ。
そうだっ!
子どもの頃を思い出せばいいんだよ。
あの時の瑞だと思えば平気でしょ?
瑞は何も変わってない、瑞は瑞なんだから。


……って、悲しいかな、そんな風には思えない。


思えるはずないよ、だって、こんなにもイケメンで、オシャレで、おまけに良い香りがする。
すぐ近くにいると、眩し過ぎてクラクラする程最上級の大人の男性に、ドキドキするなっていう方が無茶なんだ。
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