再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
なのに……
なぜこんなにも気持ちが高ぶるの?


隣には、私を見つめてる瑞がいる。
これ以上わがままを言って、空気を読まない態度を取るのも嫌だし……
「ああもう、なるようになれ!」って、そんな思いに急に心が弾け、とんでもなく恥ずかしいくせに、私は意を決してラッシュガードを脱ぐことにした。ダイエットも体操もしたんだから「大丈夫、大丈夫」って、自分に言い聞かせながら。


ジッパーをゆっくり下げて、両肩から脱ごうとしたその時、隣に座ったまま後ろ側に手を回し、瑞が何も言わずに優しく脱がせてくれた。


あらわになる私の肩、腕、背中……


そして、隠すものが何も無くなり、私の体には黒のビキニだけが残った。
裸になったわけでもないのに、瑞に聴診器を当てられた時以上にドキドキして……
顔から火が出そうで、どこを見たらいいのかもわからず、私は思わず下を向いてしまった。
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