再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
メールで別れを切り出されてから、そんなに日にちが経ってないっていうのに、どうしてこんなところでこの人に会わなくちゃいけないの?


最悪……


「ねえ、このおばさんは?」


えっ、お、おばさん!?


「ああ、こいつは……まあ元カノっていうやつ?」


「え~嘘~潤ちゃんって、この人と付き合ってたの? 最近、別れたっていうおばさん? 何か納得。めっちゃ地味だし、潤ちゃんには似合わないね」


「まあな。こいつ、地味で真面目でつまんないから」


「じゃあ、フラれても仕方ないよね。潤ちゃんみたいなイケメンにはもったいないよ~おばさん、メイク薄すぎない? もっと濃くした方が可愛いのに~」


「無駄な努力だな。それに、こいつの厚塗りは怖いだろ」


さっきから何?
突き刺すような2人の言葉の雨に、心が痛くなる。
付き合い出した頃は、ナチュラルメイクが好きだって……可愛いって褒めてくれてたのに。


「潤ちゃん、それはひどいよぉ。おばさんにも可愛くなる権利あるんだよ」
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