再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「ご友人でしたか。失礼しました。私は、愛莉の幼なじみの菅原 瑞です。内科の医師をしています」


「お、お医者さん? すご~い! こんなにイケメンのお医者さんなんて見たことない。めちゃめちゃカッコいいんですけど~」


目を大きく開いて瑞の顔や体をジロジロ見ながら彼女が言った。この女の子は、自分の心の声を隠しておけないらしい。
彼女が瑞をうっとりと見つめる姿は、この人にしたらおもしろくないだろう。


「愛莉とはこれから先もずっと仲良くさせてもらいます。お友達でしたら、愛莉の幸せを祈ってあげて下さい。では、失礼します」


瑞の言葉の意味……
今は深く考えられないけど、幼なじみとしての私を大切に思う気持ちに触れた気がして、すごく嬉しかった。


「あ、愛莉! ちょっと待てよ!」


歩き出そうとした私の背中に、怒鳴るような声が響いた。
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