再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「……な、何?」


「お前、まさかこいつと付き合ってるのか?」


「な、何言うの?! 付き合ってるなんて、私達は幼なじみ……友達だよ。そんなこと言ったら、立派なお医者さんに迷惑だよ。瑞は……すごく仲の良いお友達」


「潤ちゃん、当たり前だよ。この人が、こんな素敵な人と付き合ってるわけないじゃない。見た目が全然釣り合ってないし。めっちゃ失礼だよ」


「そうだよな。色気も無いし、ケチだし、愛莉みたいな女が男と付き合うとか無理だよな」


また、私の心が曇った。
本当に……そうだよね、瑞みたいな素敵な人と私なんかが釣り合うはずもない。
ちゃんとわかってる、わかってるよ。


「あなた方は、愛莉を大切にして下さらないようですね。だったら……これから先、二度と愛莉に近づかないで下さい。もし、これ以上この人を侮辱したら、俺が許さない」


「なっ、何だよ、偉そうに! 気分が悪い、俺が愛莉なんかに近づくわけないだろ! 唯、行くぞ!」
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