千華くんは吸血鬼
「おはよ〜」

「おはよ!髪の毛跳ねてんよ笑」

私の1番の親友。彩 (あや)。入学式の時に仲良くなったんだよね。

「本当だ。ありがと」

「いいってことよ!ってかさ、聞いた?今日の体育3組と合同だってさ!!」

「あ〜そうなんだ」

3組には察しの通り、千華くんがいる。なので私たち2組の女子はもうお祭り騒ぎだ。

『日焼け止めばり塗るべ!』

『シーブリーズも忘れんな?』

『前髪命ィィィ!!』

「…楽しそうだね笑」

「いや、あれが普通よ」

「oh…」

そんな会話をしながら、私たちは着替えを済ませ、体育館へ向かった。
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