マシュマロウサギ





『パパ、、やっぱり辞めようかな…』

「そんな事言わないで頑張っておいで」

「凄いじゃない!お抱え料理人なんて!」

『ママまで…』






それはユトとはもう何年も連絡も取らなくなった
私が大学卒業間近の頃でした




趣味で作っていたお料理
誰にも見せる事なく楽しんでいたお料理
私のフォルダーには自分の料理の写真がいっぱい


それをたまに開いて見るのがまた楽しい
おかずはもちろん
スイーツも全部手作りだ


もうすぐ世間はバレンタインデー
とても簡単で美味しくできたチョコレート


これは誰かに作ってもらえたら
幸せな女子達が増えるかもと
私の見る専でほとんど使われていない
アカウントに画像を載せてみた


人気者になろうなんて何一つ思わず
ポチっと上げてみただけ

上げて数時間後
何人かの方から反応が

『わっ。。嬉しい!4人も反応してくれた!』







嬉しくなってしまい思いきって
今まで作ってきた料理やスイーツの画像を
一気に投稿してみた






数時間後





『なっ!?何これ?通知が止まらない』


私はバズると言う事を初めて経験した
あまりにもの音が鳴り止まないから
初めて操作した通知音設定

それでも通知は止まらず
少し人気者の気持ちを味わって
地味な私は部屋で1人喜んでいた


『SNSってこんなに楽しいんだ』


載せれば反応をいただき
コメントまでいただき
嬉しくてレシピまで載せてしまった


自分の趣味が皆さんに役立つなんて。。


そんな事を繰り返していたある日


一通のDMが届いた





    こちらハピレモと申します


    突然のご連絡申し訳ございません


     お話したい事がございます


  折り返しご連絡いただければ幸いです







突然送られてきたDM







『詐欺だ…こわい』



としか、もちろん思っていなかった…



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