マシュマロウサギ
「じゃあ行こか」
入社当日、緊張して来た私
てっきり会社の中に大きなキッチンがあって
そこで思いっきり大好きなお料理を作れるって
思っていたのですが…
連れて行かれたのは大きな家
ここで彼らは共同生活をしているらしい
『あっ、、あの?私…まさか』
「今日から一緒に暮らしてもらいます。
契約書読んでないんだね(笑)」
読んだけどそんな事、書いてあったかな。。
中に入ってみると
とても広々とした空間でなかなかおしゃれ
(嫌じゃないのが悔しい…)
「じゃあ後、お願いしますね!何かあればスマホ鳴らして」
『ちょ、ちょっと待って下さい!
ご飯だけですよね?お料理担当ですよね?』
スタッフの人は笑いながらもため息をつく…
「契約書!本当に本当にもう一度見て!全部書いてあるから」
あっと言う間にスタッフの人が帰ってしまい
何をどうするのかもわからず
とりあえず契約書を確認した
『何これ!?詐欺じゃん!
こんな小さな文字誰が見るのよ!!』
契約書の1番最後のしかも裏面に
蟻より小さい字で
゛お仕事内容はその時々で変更します
お料理だけとは限りません!゛
何なのこれ?この言い方?
しかも私以外の人いないの?
とりあえずボーっと座っているわけにもいかず
部屋を確認しに行く
『何?この扉?開かないじゃん!」
この野郎ー!!
私が扉を思いっきり開くと
そこから一気に雪崩がやってきた…
『何!?何が起こったの!?これ…!?』
雪崩のお越した原因は洗濯物の山
まさかと思った…
そして契約書を慌ててもう一度読むと
゛洗濯物もたまっていたら宜しくです゛
これは契約書じゃなくて、、
Lineのノリだよ
ママからのラインだよ…
ユトのグループは7人
これから何もかも7人分
料理、洗濯、何もかも。。
『やっぱり無理だ!帰ろう…』
でも、、
「ずっと待ってろよ…必ず迎えに来るから…
俺のマシュマロちゃん(笑)」
この言葉と私は一緒にここに来てしまった…
だから
頑張ってみようって決めました