マシュマロウサギ
さすが都会
外に出ればあっという間に食材は揃う
まだ7人の好き嫌いもあまりわからないから
私のレシピの中でも人気があった
肉じゃがと海苔入り玉子焼きとサラダ
ユトの好きな豚汁
それにもローストビーフも手作りで持参してきた
特に今日は普通の日だし
家庭的な料理でいいかと思って作っていたけど
さすが7人分
あっという間に時間が過ぎた
しかし19時を過ぎても帰ってくる気配はない
『やっぱり忙しいんだろな…
良かった。焼肉とかにしなくて』
とにかくひたすら待っても帰って来ない
そして時間は22時を過ぎた頃
ハル「……何かいい匂い」
ソノ「レシピの子が居てるんですよね?」
玄関の方からバタバタと帰宅してきた音
タカ「お腹…空いたー家の中からこの匂い。嬉しいな」
ホノ「お母さんがよく作ってくれてたやつ」
しかし私は彼らが帰宅した事に全く気付かず
疲れ果て眠ってしまっていた
ナオ「あれ?寝てる」
キラ「なかなかいい度胸してるね(笑)」
ツンツンとされやっと気がつき
『…………あっ!?』
ハル「やっと起きたのか(笑)」
タカ「ボーッとしてる(笑)」
ホノ「こんばんは。あれ全部作ってくれたの?」
いきなり目覚めると見た事のあるお顔がズラリ
『……すみません!初めまして…
今日からお世話になります。(名前)と申します』
ナオ「お世話なるのは俺達だよ(笑)」
そんな嬉しい言葉が返ってくるとは思っていなくて
洗濯物を頑張って良かったと思うと同時に
この方の洗濯物は明日から少し丁寧に扱う事決定です
『只今、ご用意致します。すぐなので』
私が立ち上がろうとした時
テオ「へー。。僕達の周りにはいないタイプの子だね」
と、、ほっぺをつんつんされ
テオ「ぷくぷくだね(笑)」
と無邪気にからかわれ、、残念ながらこの方の
美しいお顔のこの方に
イライラするどころか
『はい…ぷくぷくです』と照れて言ってしまう
乙女心は
寝起きの私にも存在してしまった
ユト「……」