「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
「いたっ、いたぞ」
そのとき、遠くから叫び声がきこえてきた。
「ランッ! やっと見つけたわよ」
ますます気が重くなった。
なぜなら、叫び声の主がお父様とお義母様だとわかったから。
二人は、走るでもなくゆっくり歩いてくる。
そうして、一定の間隔をおいたところで立ち止まった。
月光の下、目をそむけたくなるような派手なドレス姿のお義母様は、これみよがしに鼻を鳴らした。
「この恥さらしっ! サリンジャー公爵家とはもうなんの関係もない。このまま去りなさい」
そのような権限もないのに、お義母様に勘当されてしまった。
お父様を見ると、彼は一瞬お義母様を盗み見、そして彼女の考えに同調することにしたみたい。
そのとき、遠くから叫び声がきこえてきた。
「ランッ! やっと見つけたわよ」
ますます気が重くなった。
なぜなら、叫び声の主がお父様とお義母様だとわかったから。
二人は、走るでもなくゆっくり歩いてくる。
そうして、一定の間隔をおいたところで立ち止まった。
月光の下、目をそむけたくなるような派手なドレス姿のお義母様は、これみよがしに鼻を鳴らした。
「この恥さらしっ! サリンジャー公爵家とはもうなんの関係もない。このまま去りなさい」
そのような権限もないのに、お義母様に勘当されてしまった。
お父様を見ると、彼は一瞬お義母様を盗み見、そして彼女の考えに同調することにしたみたい。