「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
「妃殿下、ほんとうにお美しい。わたしは、あなたの執事を務めさせていただいて鼻が高いです」

 ジャニスとカイラとともに立っている執事のロビンまで、そんなわたしの変身姿を褒めてくれた。

「胸パットを何枚も重ねないといけませんでした」
「五枚だっけ?」
「六枚よ、カイラ」
「ちょっとあなたたち、やめてよ。そんな報告、必要ないわよね?」
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