「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
あの夜からとんでもなく忙しくなった。
いまやチャーリーは王太子。そして、わたしは王太子妃。
あの夜以降自分の部屋から廊下に一歩足を踏み出すだけで、近衛兵が目を光らせる始末なのである。
彼らは、わたしがなにかしでかしやしないかと目を光らせているわけではない。訂正。ある意味ではそれもあるかもしれない。そうではなく、彼らは警護してくれているのである。たぶん、だけど。
とにかく、どこに行っても注目されてしまう。しかもあの夜に王妃が「ランがこのアディントン王国を護った」とおおげさに告げたものだから、だれもがわたしを「救国の聖女」と呼び、崇める。
照れ臭い反面、それはもう勘弁して欲しいとも思う。
「大聖母」のときのようなことは、もう二度と経験したくない。
とにかく、チャーリーもわたしもこれまでとはまったく違う状況におかれてしまっている。
いまやチャーリーは王太子。そして、わたしは王太子妃。
あの夜以降自分の部屋から廊下に一歩足を踏み出すだけで、近衛兵が目を光らせる始末なのである。
彼らは、わたしがなにかしでかしやしないかと目を光らせているわけではない。訂正。ある意味ではそれもあるかもしれない。そうではなく、彼らは警護してくれているのである。たぶん、だけど。
とにかく、どこに行っても注目されてしまう。しかもあの夜に王妃が「ランがこのアディントン王国を護った」とおおげさに告げたものだから、だれもがわたしを「救国の聖女」と呼び、崇める。
照れ臭い反面、それはもう勘弁して欲しいとも思う。
「大聖母」のときのようなことは、もう二度と経験したくない。
とにかく、チャーリーもわたしもこれまでとはまったく違う状況におかれてしまっている。