「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
「チャーリー、チャーリー、チャーリー、ねぇまだなの? チャーリー、きいているの? この前、もう待ちきれないって言ったわよね? どれだけ待たせたら気がすむの?」
「イ、イザベル? いったいどういうつもりだ? いいかげんにしない……」
「それはこちらの台詞よ。嘘ばっかりついて、もっと誠意をみせてくれてもいいじゃない」
「だからそれは……」

 とんでもないことになってしまった。

 こんなところに乗り込んでくるなんて……。

 いてはいけない。とりあえず、ここにいてはいけない。
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