「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
 頭と心の中で疑問が浮かんだ瞬間、チャーリーに抱きしめられてしまった。

 もちろん、イザベルほどのバカ力ではない。きつくというよりかは、熱く。

「ラン、うれしいよ。これでおれたちはほんとうの意味での夫婦だ。もうガマンする必要はない。さっそくだけど、今夜から主寝室でいっしょに寝よう」
「はい? それはまた急な話ね。というか、まだ心の準備が出来ていないわ」

 だって、そうでしょう?
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