「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
 切れた理由は、全否定されたこと。

 わたし自身を、わたしの人生を、わたしの意志を、わたしの夢を、わたしの将来を、全力で否定しゲシゲシに踏みつけにしたこと。

 しかも、彼はわたしの名すら覚えていない。というよりか、知らない。

「大聖母」になるべくすべてを賭けてきた。それこそ、全人生をである。すべてを諦め、すべてを隠し、すべてを耐え忍んだ。それもこれも添い遂げなければならない皇太子の為。ウイルクス帝国の皇族の為。ウイルクス帝国の為。そこにわたし自身は入らない。あくまでもわたし以外の為だった。
< 3 / 227 >

この作品をシェア

pagetop