「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
(彼女たちのことを身をていして守らないと)

 パトリシアにというよりか、自分自身に言いきかせる。

 結局、パトリシアに「今度お茶をしよう」と約束させられてしまった。

 そして、彼女と二人の侍女は、上機嫌で去っていった。

「例のお茶会のこと? みんなが噂をしているよ。きみが大暴れし、王妃や側妃たちを激怒させたとね」

 二人きりになると、チャーリーはそう言って笑った。
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