「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
 ふと視線を感じたので、そちらへ視線を向けた。

 すると、周囲とは違う輝きを放っている美貌の持ち主がこちらを凝視している。

 その輝きは、美しさだけによるものではない。異彩を放っているという表現の方がいいかもしれない。

 とにかく、その黄金のオーラが印象的である。

 視線が合った。

 黄金のオーラの青年は、意味ありげに微笑んだ。

 ドキリとした。
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