「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~
 それには戸惑った。彼女たちは、助けてもらった、あるいはかばってもらった礼だといって、様々な情報を流してくれるようになった。

 まあ、それはそれでありがたいことなのだけれど。だから、ありがたく教えてもらっている。

 そんなある日、王妃の侍女からある情報を得た。

 王妃や側妃たちが、わたしに大恥をかかそうと画策しているという。

 第五王子の正妃として、まだちゃんとしたお披露目をおこなっていないということと、婚儀をとりおこなっていないのが不憫なので、ちょっとした披露宴と舞踏会を行おうとしているのだとか。
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