キスから始まる恋
俺もいい加減帰らなきゃいけない

急いで身支度をし、部室からでた

日が沈むのが早くなり、辺りは完全に闇に包まれていた

すっかり冬の空気だ

風が冷たくて思わずぶるっと震えてしまった





「ありえない!こんな遅くなるまで手伝わせるなんて!!あの!鬼教師!!!!」

罵声が暗闇から聞こえて思わず振り返った

すると、クラスメートの松本が寒そうにしながら校舎のほうから歩いてきた





松本和美

あいつは覚えてないだろうけど

俺達は小学生のころに会っている

俺の野球に対する考え方を変えたのはあいつだった





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