キスから始まる恋
小学五年の秋

彼女のいたチームと練習試合をすることになった

格下の相手にチームメートたちはみんななめていた

四番バッターが女だとわかって完全に馬鹿にしていた

けれど、試合が始まってみれば彼女のチームにリードを奪われ

相手ペースで試合が進んだ

俺達は焦ってしまった

簡単に勝てると思っていた相手に手玉にとられて

それも馬鹿にしていた彼女に





そう、彼女の力は大きかった

キャッチャーをしていた彼女のリードもうまかったが

それだけじゃなかった

チームメートたちを叱咤激励し

彼らの力を最大限に引き出していた





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