12上の御曹司と女子高生は愛を育めない

第四章 信頼を失ったときこそチャンスに変えて


あのテレビのインタビューを見てから、何故かモヤモヤとしたものが心にあることに気が付いた。
仕事は順調そうだ、家族はどうなっているだろう、また無理してないだろうか。
そして、あの人を後悔させるほどの人材、とても優秀な人なのだろうと思いつつ、羨ましいという感情を持っていることがとても奇妙に思えた。

その後も特に連絡は無い。
桃から気になるくらいならいい加減連絡すれば?と言われてもする気にはなれない。
自分でも意地をはっているのだろうとも思うけれど、一番はやはりあの人にとっては一時のオモチャのような相手だったとわかってしまうことが怖いのだろう。

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