バツイチ女の愛され具合
♯1
鈴木さん、鈴木彩葉さん。
仕事終わりの更衣室で私に声をかけてきたのは、4つ年下の、私と同じバツイチ仲間の沢津美鈴さんだった。
「鈴木さんも今日の歓送迎会出席できるんですね!
女は私一人だけだと思ってたから嬉しい!
お子さんはどうするんですか?」
「ああ、歓送迎会の間だけ元旦那に来てもらって子供たちみてもらえることになったから大丈夫よ」
口元だけ笑って見せた私に、美鈴ちゃんはちょっと浮かない顔を見せたものの
今日はたくさん飲みましょうね!と陽気に笑い直して、更衣室を出て行った。
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