真実の愛は嘘で守って・・・。
【新たな秘密】:Side優李
私には楓が知らない秘密がいくつもある。
その中でも特に知られてはいけないのが、私が楓の気持ちに気づいていることと、私も楓と同じ気持ちだという秘密。
そして最近、知られてはいけない、いや知られたくない秘密が新たに加わった。
私は普段生徒が来ることがない北棟へ向かい、その秘密が待つ特別教室のドアを開ける。
「やぁ、優李ちゃん」
銀髪の綺麗な髪に、鮮やかな深紅の目をした青年がこちらに気づいて笑顔を向けてくる。
宮星 琉偉《みやほし るい》。
貴族階級の中で最も位の高い公爵家の3男で、私の同級生だ。
「ごめんなさい、お待たせしてしまって」
「全然。というか、同級生なんだし敬語はよそうって前言ったじゃん」
「でも・・・」
「でもじゃなくて!ねっ、僕たち血を飲み合う深い関係なんだから」
「ふ、深くはないです!それに、血を頂いているのは私だけで・・・」
「だったら、なおさら言うこと聞いてよ」
「わ、分かった」
「いい子だね。じゃあ、ご褒美に血をあげないと」
そう言うと、ブレザーを脱いでシャツのボタンを外していく。
全部外し終えると、片側だけ肩からシャツを落とし、透き通るように白い肌が露わになった。
「どうぞ」
深紅の瞳が少し挑発気味に私を見る。
私は少し体を強張らせながらも、その綺麗な首筋に牙を立て溢れてくる血を頂く。
高貴な血のせいか過去に飲んだような鉄の味はしないが、楓のように甘くもなく何の味もしない。
もらっておいてこんなことを言うのはあれだが、正直美味しくない。
だけど喉を流れていく血は、渇きを潤していった。
その中でも特に知られてはいけないのが、私が楓の気持ちに気づいていることと、私も楓と同じ気持ちだという秘密。
そして最近、知られてはいけない、いや知られたくない秘密が新たに加わった。
私は普段生徒が来ることがない北棟へ向かい、その秘密が待つ特別教室のドアを開ける。
「やぁ、優李ちゃん」
銀髪の綺麗な髪に、鮮やかな深紅の目をした青年がこちらに気づいて笑顔を向けてくる。
宮星 琉偉《みやほし るい》。
貴族階級の中で最も位の高い公爵家の3男で、私の同級生だ。
「ごめんなさい、お待たせしてしまって」
「全然。というか、同級生なんだし敬語はよそうって前言ったじゃん」
「でも・・・」
「でもじゃなくて!ねっ、僕たち血を飲み合う深い関係なんだから」
「ふ、深くはないです!それに、血を頂いているのは私だけで・・・」
「だったら、なおさら言うこと聞いてよ」
「わ、分かった」
「いい子だね。じゃあ、ご褒美に血をあげないと」
そう言うと、ブレザーを脱いでシャツのボタンを外していく。
全部外し終えると、片側だけ肩からシャツを落とし、透き通るように白い肌が露わになった。
「どうぞ」
深紅の瞳が少し挑発気味に私を見る。
私は少し体を強張らせながらも、その綺麗な首筋に牙を立て溢れてくる血を頂く。
高貴な血のせいか過去に飲んだような鉄の味はしないが、楓のように甘くもなく何の味もしない。
もらっておいてこんなことを言うのはあれだが、正直美味しくない。
だけど喉を流れていく血は、渇きを潤していった。