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毎日、毎日

らぶらぶな2人を見せつけられる日々

それを逃げるかのごとく

ヤンキー君を見て逃げてた


友達もいなくていつも校舎から

少し離れた技術室と音楽室のとこの

階段でひとりだった

毎日、毎日空を見て

いつか幸せになれる。

いつかあたしだけをちゃんとみてくれる

人と出会えると信じて。


寂しかった。ひとりなのがすごく怖かった。



中学三年生の頃、塾に行ってた

塾だけがあの子といないA君と

話ができる場所だった。

でもA君は真面目に授業を受けず

いつも悪さばかりしていて塾を辞めさせられた

あたしは講師を憎んだ

せっかくの居場所から彼を突き放すなんて

だから講師の車に10円玉で傷をつけた


家にも帰りたくない、塾にもいたくない

そんなあたしはひとり

ふらふらと自転車をこいでいた

そんなある日、集団グループのひとりが

ナンパをしてきた

人生初のナンパ

こんなあたしに?


精神的におかしかったのか

男5人にあたしは躊躇無くついて行った

もうどうでもよかった

人生なんて。命なんて。
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