深
5
ついて行くとある河原にたどり着いた
集団のリーダー的存在の男
仮にB君。とこの日から付き合うことになった
人生初めての恋愛。彼氏という存在。
次の日B君に呼び出され放課後
あの河原へとむかった
いきなりキスをされスカートの中に手を……
でもファーストキスが終わって
間もなくだからあせってそれを拒んだ
そしたら別れようと言われた
友達もいないし親にも相談とかできず
世の中のカップルは付き合って
1週間以内にセックスをするとB君は言う
それが出来なければ別れるのだと
理解できなかった。でもどうしたらいいのか
B君はかっこつけだかりの年上
河原で散々、仲間とタイマンをはり
その様子をあたしに毎回見せつけてきた
あたしは夜中ということと寒さのあまり
立ちながらうとうとしていた
B君の親友的存在の仮にC君が
いつもB君に隠れて助けてくれていた
気にかけてくれていた
もう頭の中がぐちゃぐちゃで
逃げたくてただただ隣にいるB君だけを見てた
そんなある日仲間の1人の仮にD君が
タイマンをとおりこしてかなりのことを
されていた。
その内容は目を覆うようなひどいこと……
今、思えばこの時助けてあげてれば
いやあたしがどうこうはできない
警察でも呼んでいたなら
人生が大きく変わっていたのかもしれない
D君はその日夜中から朝方までいろいろされ
その後、自殺した
遺書を残して自宅で首をつって
遺書には恨みのこととかあたし達のことは
いっさい書いておらず
ただ、ただ、家族や親への謝罪だけだった
その後B君とC君は捕まった
あたしはまたひとりになった
この頃は自分のことしか考えてなかった
しかも警察署で聞かされたことだが
初彼のB君はなんと18歳なのに
名前を偽り奥さんと2歳のこどもまでいたのだ
目の前が真っ暗になった。
何かのドラマ?
いま思えばあたしは罪人だ
最低だ。
あの出来事以来、怖くて河原には
近ずけなかったけど
社会人になってからは毎年11月になったら
手をあわせによっていた
今では唯一のあたしの居場所
D君にいつも相談している
でもどんなことがあってもあたしは生きなきゃ
D君が歩むはずだった人生も含めてちゃんと